最近ふと疑問に感じたのが「小倉(おぐら)」という言葉。市販のあんぱんの袋にもよく、「小倉(おぐら)」などと書かれている。
小豆には、大きく分けて2種類あり、1つは「大納言」もう1つは「赤小豆(あかしょうず)」。大納言は100粒当たりの重さが17g以上の大粒のもののことをいい、皮が薄いので粒あんにしても皮がじゃまにならない。また、赤小豆は風味がよいのが特徴なんだそう。
粒あんは、小豆の粒を炊いて砂糖などで味付けしたものだし、こしあんは、これを、嘘しとって小豆の皮を取り除いたものであることはよく知られている。
これに対して「小倉あん」とは大納言小豆など大粒の小豆を煮て蜜に漬けたものをこしあんに混ぜたあんこのことであるそうだ。
好みにもよりますが、大納言は粒あんに、赤小豆は味や香りを楽しむこしあんや全粒あんに向いているのだそう。
京都の小倉山周辺が大納言小豆の名産地(最も良質と言われていた)であったことが「小倉あん」の呼称の由来とされているのだとか。
「小倉あん」と「粒あん」は厳密には別のあんこではあるけれど、外観が類似していることから混同して用いられることが多く、「小倉あん」を指して「粒あん」と呼ぶことや「小倉あん」ではなく粒あんを用いた食品に小倉トースト、小倉サンドなど「小倉」が用いられることがあるよう。
小倉山の小倉が由来していて、あんこの代名詞のようになっているようだ。