厚かましく進化を遂げた中年に

厚かましく進化を遂げた中年に

2020年2月28日

私には、幼稚園から中学校までの10年間、同じクラスだった人がいる。 (因みに同じ高校だったけど、クラスは一緒にならなかった。)

特別家が近かったわけでもないし、同性でもない。仲がよかったわけでもなければ、悪かったわけでもない。

たぶん当時の2人はシャイだったことが一番の理由で、あまり話すこともなかった。あと、お互いタイプじゃなかったから、興味なしという感じだったのだろう。

ただ、これだけの長い間一緒なら、もっとお互いのことを知っていそうなものなのに、ほとんどそれがない。おもしろいものだ。

ただ、小学校の給食の時間は、ライバルとして意識していた。

低学年の頃、給食を食べるのが遅かった私は、これを克服すべく、高学年になった頃いわゆる“早食い”というやつをしては、彼に挑んでいた。

体格の差は歴然としていた。

彼は大柄、私は小柄ではないけど、当時からやせていたため、そりゃ、もう必死に戦った。こんなくだらないことにこだわり、クラス一番になっては純粋に喜んでいた。

こんなこともあったな、なんて思っていたら、漢字テストの”漢字マラソン”のトップの座を守るため、意識していた相手だったことも思い出す。

結構、闘っていたんだな~と…。

よっぽど、嫌いだったのかしらと思えてくる。

今の私だったら、沈黙が怖くて自分から積極的に話しかけたりしているだろう。

厚かましく進化を遂げた中年になったようだと自分でも笑えてくる。

四字熟語のコーナー

【一虚一実】いっきょいちじつ … いろいろ変化して、物事の予測ができないこと。「一」は…したり、…したりの意、「虚」はむなしいこと、「実」は満ちること。虚になったかと思うとすぐに実になるという意から。

漢検四字熟語辞典【第一版】より