冷蔵庫の中身と嫁姑

冷蔵庫の中のものは、食べるタイミングが合わないと食材を無駄にしてしまうことがある。

いつだったか、牛肉を無駄にする家は貧乏だなどと主婦の雑誌で見たことがある。

単純に考えても、牛肉自体の単価が高いからっていうこともあるだろう。

あと、食材でごちゃつき汚くなってしまった冷蔵庫を持つ主婦は嫁姑の関係も悪いのだということらしい。

これは、思い当たった。

嫁いできたばかりの時は、もしかしてこれはとっても仲良しなんちゃう?

このままずっと仲良しでいられるはずやなって信じていた。

ところが!…だ。

お下がりの古くて使いづらくなったベビーカーを我が子にと譲ってもらったが、新しいものに買い替えた際、不用品として処分することにしたのだ。

もちろん、これはコマもおかしくなっているし、危ないから捨てますねと姑に断っていたのにもかかわらず、処分する当日に大声で「何で捨てんの~!!何してくれんねんや~!」とそう言われた。あまりの形相に「ちゃんと、聞いたでしょ~。」と言い返すも悲しくなり泣けてきた。

初孫の時に買ったものだったそうだ。

この事件が起きてからは、溝の修復はほぼ不可能と化した。

共同で使っている冷蔵庫は調理台とも離れていて使いづらく、正直好きではなかった。

野菜室のボックスも中の重みでよくフレームから外れたりしていた。

もう少しこまめに手入れしていたらよかったのかもしれないけれど、嫁いだ時点で15年以上使われていたその冷蔵庫とは、正直仲良しになれなかった。

今は主婦が私一人であり、冷蔵庫も気に入ったものを使わせていただき、こまめに手入れもしている。

若いころは、ただただ、一生懸命に家事をこなしてきたけれど、何か違っていたと今になって思う。

これから、同居するという若い主婦はいろんな意味で覚悟が必要だと思う。

私の中では主婦の城であるキッチンに城主は2人いらないと結論付けている。

四字熟語のコーナー

【詠雪之才】えいせつのさい … 文才のある女性をいう。

故事 … しん王凝之おうぎょうしの妻の謝道蘊しゃどううんが降り出した雪を春の柳絮りゅうじょ(柳の綿毛。晩春に綿のように飛び散る)が空を舞うのにたとえた故事から。

漢検四字熟語辞典【第一版】より