スーパーやコンビニのパン売り場では、必ずといっていいほど困ったお客さんが出没している。
製パン会社が展開している、季節ごとのキャンペーンでは、対象のパンに付いている点数シールを集めれば、景品がもらえたり、応募できたりする。
この点数シールを不正に剥がしとり、持ち去ってしまう困った女をコンビニ勤務時代にマークしたことがある。
店長と協力してバックヤードから実際にとる現場も確認した。店長は、そんなお客ならもう来てもらわないでいいと割り切り、思い切ってその女に注意をした。
この女はトイレットぺーパーを持ち出したことも数回あり、要注意人物だったのだが、店長に注意を受けてからというもの、店に姿を現さなくなった。自分で出入り禁止を感じとったのだろう。
点数シールが付いている対象のパンを買ったはずなのに、シールが貼られてないことに気付くのは家に帰った後だったりするから、泣き寝入りする人も多くいたはずだ。
そんなこともあっての対策の一環としてか、コンビニのパンは商品に直接シールを貼るタイプのものが減ってレシートに表示されるようになっていったようだ。
シールが剥がれ安く、たまたま別の商品についてくるということもあるから、こればかりは、本当にやっかいだ。
スーパーでは、まだまだシールを持ち去る困った客がいるようで、きちんと商品を購入されるお客さんがシールの剥がれた商品を残念そうにレジまで持ってこられ、それに対応することがある。
今年はこんなこと、なければいいけど…。
四字熟語のコーナー
【一虚一盈】いっきょいちえい … あるいはむなしく、あるいは満ちる。常に変化して一定の形を保つことなく測りがたいことのたとえ。むなしいときもあれば満ちるときもある。「盈」は満ちる意。「一…一…」は「あるいは…あるいは…」の意。
漢検四字熟語辞典【第一版】より