今日こそは美容院に行こう!
朝からそう誓っていた。
宣言をしていたのにもかかわらず、出発はお昼3時をまわっていた。
休みの日にどこかへ行こうと決めていると、こうなる事はとても多い。
まずは銀行でお金を引き出してから美容院に向かう先の十字路2箇所で通行止めにあった。
なんだか白煙があがっているなと思いながら銀行に向かったが、ショートカットしようと美容院に向かった先が火事で、結局迂回する羽目になったのだ。
仕方なく迂回して美容院に向かったら、電話予約された先客がいて今日は無理なのだということだった。
私も銀行の駐車場が満員でなければ、あわてて車を出庫せずに電話を入れてから向かうのだったのに…。
信号で止まった時も、電話しようと試みたけれど、すぐさま青に変わって結局出来なかった。
今日は、よっぽど美容院に行くべき日ではなかったのだろう。
そう納得して、買い物に向かった。いや、待てよ!
せっかくの休日だ。
普段は行こうと思わないイボ治療目的の皮膚科に行ってからにしよう!
たとえ少しでも気になっていつも頭の隅にあるモヤモヤとしたものを取り除きたかった。
その後、久しぶりで服を買った。
そんなに服に執着があるわけでないけど、クローゼットをあらためて見てみると秋冬の服が気に入らなくなっていたからだ。
な~んかスッキリした。
今日美容院に行っていたら、服は買っていなかっただろう。
【外巧内嫉】がいこうないしつ … うわべはとりつくろっているが、内心ではねたんでいること。「外巧」は外面の修飾が巧みなこと、「嫉」は嫉む意で、「内嫉」は心の中でねたむさまをいう。
漢検四字熟語辞典【第一版】より