1970年の7月18日に、東京都杉並区で光化学スモッグが発生したのが、日本で初めての出来事であったそうだ。
この光化学スモッグとは、工場や自動車などから排出される窒素酸化物や揮発性有機化合物が紫外線によって光化学反を起こし、有害な光化学オキシダントを生成する現象のことで大気汚染の一種。
アメリカでは1940年代にロサンゼルスで光化学スモッグが多発し、その原因が自動車の排ガスと判明したことを受け、1950年代には排ガス浄化触媒の研究が始まったそうだ。また、1966年にはカリフォルニア州で自動車排ガス規制が始まった。
子どものころ、光化学スモッグが発令された事実を小学校で聞いても、あまりピンとこなかったけれど、人体に悪い影響を及ぼす、とんでもないものということで多少は怖がっていた。
症状とは…
症状としては、光化学オキシダントの諸成分によって、目や喉、皮膚などに刺激症状が引き起こされる。(=光化学スモッグ障害)
- 目がちかちかする、異物感、流涙、痛み
- 喉の痛み、咳
- 皮膚の発赤
- 手足のしびれ
- めまい、頭痛、発熱
- 呼吸困難
- 嘔吐
- 意識障害
発生しやすい条件は
- 5月から9月にかけて。
- 日中、特に10時頃から17時頃
- 晴れ又は薄曇り。日射の強い日
- 気温25℃以上
- 風が弱い。
結局、夏も冬も手洗い、うがいはするにこしたことはないようですね。