菜っ葉の日にちなんで、栄養価の高い野菜「小松菜」について調べてみた。
『万葉集』に登場している茎立菜は、春に化茎が伸び出してくる菜のことで、古くからこの名で親しまれてきた。吹立菜ともいわれていた。
昭和初期には各地で栽培されていたが現在では消滅したものも多い。
春の遅い雪国では、春を告げる最初の青物で、花蕾を含む新芽は栄養的にも貴重な食品だった。
江戸時代初期に、味のよい漬菜として全国的に知られていた葛西菜を、小松川の椀屋久兵衛が改良したのが小松菜である。
小松菜は関東を中心に広く栽培され、多くの品種が分化した。
近年はF1(一代雑種)も多く、栽培法も工夫されるなどし、市場に周年出荷されるようになった。
コマツナ(小松菜、学名Brassica rapa var.perviridis)はアブラナ科の野菜。別名、冬菜、鶯菜(ウグイスナ)
ツケナ類(野沢菜、チンゲンサイなど、アブラナ科の非結球葉菜の総称)の一種で、将軍吉宗の鷹狩りの際に献上された。
関東地方で古くから親しまれた野菜で、東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県など東京近郊(首都圏)が多い。耐寒性が強く旬は冬で、霜が降りたり、非常に強い冷え込みで葉が凍っても枯れない。
あっさりとした味わいと手軽さから用途は広く、灰汁が少ない扱いやすく食べやすい野菜である。
ビタミンA に富み、鉄分などのミネラルが豊富で、野菜の中では、ケールに次いで、カルシウムの含有量が高いことでも知られる。その他、ビタミンk1が多くまた硝酸根も多い。