キッチンの流し台に置かれた食器類を洗っていると、あることに気が付いた。
サブで使っているお箸は全部色違いのお揃いであるが、メインのお箸を使いたいのにどうやら見当たらなかったらしく、そのサブのお箸が使われて流し台に置かれてあった。
色は、緑と黄緑。
緑と黄緑、それぞれ一対ではなく、緑一本・黄緑一本づつ。
と、いうことは別の色のお箸を組み合わせて使ったということになる。
これは、おそらく気が付かずに取ったと思われる。それも、途中で気づいたかどうかもわからない。あやしいものだ。
そういう私も人のことを言えたものではない。
食べ始めて5分?10分?くらいしてからやっと気が付いたことがあった。しかもその時に使っていたのは、色が似ているという問題以前の全く柄の違う各々がメインで使っているお箸だった。
一本は、間違いなく私のお箸。もう一本は娘のお箸。
ご飯を食べる時間がどうしてもずれてしまう生活を送っているため、そのまま食べ続けていても問題はなかったのだけど、私はあわててこのお箸を洗い自分のお箸に取り換えた。
しばらくの間気が付かずに別のお箸で食べていたとか、もう何やってんねんやろ!
と、情けなくなる。
娘がそれを見たら、呆れるだろうなぁ。
これは、おじいさんがたまにやってしまってたのを目撃、指摘していたからなのか、何だかなぁ…なのだ。
疲れていたのか、食い意地を張っていただけなのか?
いずれにせよ、自分にがっかりする瞬間だということに違いはない。
【鷸蚌之争】いつぼうのあらそい … 両者が譲らずに争っていると第三者が骨を折らずに利益を横取りしてしまうことのたとえ。「鷸」は水鳥のしぎ、「蚌」はどぶがいのこと。
漢検四字熟語辞典【第一版】より