1983年(昭和58年)4月から1984年(昭和59年)3月までNHKで放送されていた朝ドラ『おしん』が、この4月に逝去された脚本家の橋田壽賀子さんを偲んで、総集編として4~5時間に渡り放送されていたようだった。
録画を見ていた夫に便乗して私も見ていたのだが、当時小学生だった私は本当に懐かしく”大根飯”は流行語になっていて、リアルタイムでは決して見ることのなかった世代であるのにもかかわらず、教室では『おしん』の話題を振りまくクラスメートが何人もいた。
多分、親世代がこの話題で盛り上がっていたからなんだと思う。
現に友達のお母さんは、よく『おしん』の話をしていた。
とても人気のあった有名な作品であるし、いつか何かのタイミングであらすじを知ることになるだろうと自分の中では思ってきた。
これまでにも、おしんの奉公先である雪国、川での洗濯シーンなんかは、テレビで見たことがあった。
現代の生活が当たり前に思えているけど、先人に感謝しなきゃとそれを見るたび思ってきた。
この『おしん』作品中には、戦時中や関東大震災などの様子もあり、激動の時代、大正から昭和後期までの日本が背景となっていた。そんな時代を生き抜く人々の強さがとても印象的だった。
おしんの少女時代を演じた小林綾子さんとは一つしか歳が変わらないけど、ようやくこの作品を深く知ることが出来ました。
名作を残してくださってありがたいです。
【雲烟縹渺】うんえんひょうびょう … 雲や霞が遠くたなびくさま。「雲烟」は雲と霞、「縹渺」は遠くかすかなさま、ほのかに見えるさま、はるかに遠いさま。
補説 … 「雲烟」は「雲煙」、「縹渺」は「縹緲」、「縹眇」とも書く。
漢検四字熟語辞典【第一版】より