歌は好きだし、音楽を一日聴かない日があると何となく調子が悪くなる。
こんなことを、以前にも書いた。
私は小さな頃から鍵盤楽器に興味を持っていて、学校のオルガンで友達に教わりながら一緒に弾いて遊んでいた。
母はこんな私に、小さなおもちゃの鍵盤を買ってくれた。本当にうれしかった。
自分なりに手探りで弾いて楽しんでいたように思う。
その後、母は私のためにオルガンだかピアノだかを買う為のお金を積み立てていたらしい。いい加減積み立ても終わろうかという頃、 別の物を買うことになったそうだ 。それは、私がもう既に大きくなった随分後になって聞いた話である。
この話を聞いた私は、そこそこガックリしていたと思う。でも、それと同時に自分のために積み立てをしていてくれたことが本当にうれしかった。
私は、ずっとピアノの音色が好きでクラシックのCDを一時よく聴いていた。
こんなことがあってか、少しでもピアノに興味を示した子どもたちにピアノのレッスンを受けさせる機会を与えた。自分の思いを子どもたちに託した形になった。
私は、膠原病が寛解している今でも時たま調子の悪い日には指が強ばり、ピアノなどとても弾けないのが分かっている。
最近の私の指ときたら、強ばるのともちょっと違い、仕事中というのに指がつるなんていうこともある。さすがに参ってしまうのだけど、それを上手くほぐせるようにもなってきた。
今もピアノには憧れる。
【一死七生】いっししちしょう … この世に生まれ変わる限りどこまでもということ。一度死んで、七たび(いくども)この世に生まれ変わってくるという意から。
漢検四字熟語辞典【第一版】より