雨の降った夜、帰宅途中に対向車の大型トラックとすれ違いざま細長いビニールが飛ばされてきた。
その細長いビニールの正体は、何であるのかがすぐに分かった。
(その長さ・少し三角形なそのフォルム、もうアレしかない。きっと、傘袋だろう。)
そう思いながら、家までの残り1.5㎞ほどの距離を走らせた。
家に着き、車から降りた。
すると、この細長いビニールのアイツがついていたではないか!!雨のかかった車のボディーにしっかりと貼り付いたまま家までの残りの道のりを共にしていたらしい。
案の定、その細長いビニールのアイツの正体は、傘袋だった。
大概、施設の入り口に備え付けられてあって、施設内に雨のしずくが落ちないようにするはずのもの。それを、捨てずに持ち歩いたからなのだろう。
ただ、これだけのこと…と、思いたいのだけど、以前に大きな45ℓかそれ以上の容量の透明のポリ袋が風にあおられながら、目前に迫ってきたことがあった。
細い道ではあったけれど、対向車もなくサッと除ければすむ話だったのだけど、その時咄嗟に取った行動は、まあ袋くらい、車の下をすり抜けて風でどこかに飛ばされていくだろうと、除けずに進行した。(前の車はちゃんと除けてて正解やん)
しばらくすると、とても臭い匂いが車の中に漂い、同乗していた娘がワーワー騒ぎ立てた。
この状況は、あのさっきのポリ袋の仕業だと分かったいたので、まあ車が爆発するようなこともないだろうととりあえず車を目的地まで走らせていたが、その途中結局ディーラーに診てもらうことにした。
ディーラーへの電話途中も、騒ぎ立てるので、イライラが募りつい「黙れ~ッ!」と言ってしまった。
自分が発した言葉なのに、”やってしまった~っ”となったわけですが、もうあとの祭りでした。(家族内では、後に語り継がれることとなる。)
そうこうしながらもディーラーに着き、診てもらった。
シャーシというのか、車体の底部分にしっかりとこのポリ袋が貼り付き、これが溶けて臭い匂いを放っていた。まあ、予想通り。
ただ、排気口部分に貼り付き、塞いでしまった場合は危険であるのだそう。
【一生懸命】いっしょうけんめい … 命がけでものごとにあたること。いちずに苦心すること。
漢検四字熟語辞典【第一版】より