今日(8月13日)は、「左利きの日」に制定されているそうだ。
1992年8月13日、イギリスの「Left-Handers Club」によって誰もが安全に使える道具をと、各メーカーに対して呼びかけることを目的に提唱、制定された。
この8月13日とは、提唱者の誕生日にちなんでいる。
ところで、日本ではもうすでに「左利きの日」というものが存在していて、それは、2月10日(0210=レフトの語呂合わせ)である。
新たに8月13日が「左利きの日」に制定されたため、2月10日は「左利きグッズの日」に変わってきているのだとか。
子どもの頃左利きの子に会うと、殆どの子がご飯を食べる時のお箸を持つ手は右手に強制しているということだった。また、字を書く時だけ右手に使い分けていたりと、さまざまだった。
ただ仏教には、左手でご飯を食べるということが不浄とされている考えがあり、これを親や家族などから指摘され、強制していると言っている子もいた。
米カリフォルニア州立大のD・ハルパーンとカナダ・ブリティッシュコロンビア大のS・コレンという2人の研究者が右利きより左利きのほうが短命とする研究結果を発表していて、南カリフォルニアの死亡者1万人を調べたところ、右利きの平均年齢は75歳だったのに対して、左利きは66歳であったのだそう。
この傾向は、男女とも共通していて、女性は5歳、男性は10歳、右利きのほうが長生きだったとこの2人の研究者が発表している。
また、2人は自動車を運転中など、左利きの事故死が6倍も多いことを指摘していて、「われわれの社会が左利きのことを考慮していないため、左利きの早死にの危険を高めている」と指摘している。
これまでも別のグループによる研究があったそうで、それらを裏付けたものになっているそうだ。
と、いった理由で高齢になるに従って左利きの率が低いと考えられているそうだ。
火事などパニックになった時は、ドアでさえ引くのか押すのか、左開きなのか右開きなのかとっさに判断しにくいと聞くし、生活環境は大事だと思う。
そういえば、私の周りでも横書きは、右に右にずれていくので左利きには書きづらいとか、ハサミが扱いにくいと嘆いていた人もいた。
少数派に属する左利きの人にも、住みやすい長生きできる世の中にだんだん変わってきているので、研究データもどんどん更新していくと思う。
からだのしくみ・はたらきがわかる事典(株式会社西東社刊)を参考にさせていただきました。