Categories: 文化歴史

富士測候所

1895年の今日8月30日、富士山頂に野中測候所が建設された。大日本気象学会の野中至(到)が、私財を投じて建設したもので現在の気象庁富士測候所の前身となった。

観測には彼の妻、野中千代子も加わり、高山病や栄養失調と闘いながら決死の観測が続けられた。9月から始められた観測は12月まで続き、越冬は断念したものの、登山して観測は続けられた。

この冒険が評判をよんで、のちに小説や劇となった。私は中学校か高校の時に、英語の教科書に載っていて、和訳をしたのをきっかけに彼らの偉業を知った。

私財を投げ打ち、自らの命を犠牲にしてまで続けられた執念の気象観測。今私たちが当たり前に気象予報が得られていることは本当にありがたい。

四字熟語のコーナー

【哀鴻遍野】あいこうへんや … いたる所に戦いに敗れた兵士やさまよう難民がいるさま。「鴻」は大雁のことで、「哀鴻」は悲しげに鳴いて飛ぶ大雁のこと、「遍野」は野原のすみずみまでの意。悲しげに鳴く大雁が、野原のいたる所にいるということから。

漢検四字熟語辞典【第一版】より

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「後悔しない人生」に向けて、わたくしなりに過ごしています。病気になったことも何か意味があるのかもしれません。その答えを探すべく新たな発見を楽しんでいます。

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