大腿骨のオペ①

大腿骨のオペ①

2020年3月9日

過去に受けた手術の中には、大腿骨頭回転骨切術というものがある。

大腿骨は体重を支えるため、壊死をしているとかなりの痛みがある。


最初は膝が痛くなった。その時は整形外科受診で、膝の痛みを和らげる塗り薬のみでしたので、全く効くはずもありませんでした。

検査を重ねた末、ようやく壊死が発覚した。大腿骨の異変と膝は一見関係ないように思えるのだが神経でつながっているために膝の痛みが出ていたらしい。

大腿骨骨頭部の壊死は、第一子を出産後に発症した。まだ母乳を飲んでいた子どもと離ればなれになり、断乳しなければならなかった。

術後は体勢をしばらく変えられなかったので、看護婦長(看護師長)さんが搾乳をするということも何回かあった。このため、病室に来られる他の患者さん家族からは「母乳が余ってるらしい」などと冗談交じりにネタにされることがあった。

まぁ、この時は一緒になって笑ってましたけどね。

それでも悔しさもあって常々車椅子を高速で操り、杖も最短で卒業しようと必死だった。

主治医は、当時23歳だった私のことを考えて水着を着ても目立たないようにメスをいれてくださったのだと後から聞いた。

結婚後なので子どもたちを遊園地のプールに連れて行くときくらいしか水着の出番はなかったのだけどやはり手術痕は気になった。

この手術の時は、骨を補助・固定するためのチタン製のボルトが3本入れられた。これは、固定された後、取り除かれるものだ。

あんなに痛くて引きずっていた足も、ダッシュで走れるくらいに回復した。

何年も後になって骨が変形するまでは、本当にこのまま完治したものと思っていた。今後杖を使うことがないようにと、病院で人に譲ってきたのに、また必要になるとはこの時は思っていなかった。

同じ病棟にいた当時30代くらいの男性は、( オペ自体は片方ずつで )壊死した両足とも手術を受けたと聞いた。

片足壊死すると、たいていもう片方も壊死することが殆どなのだそうだけど、私の場合は5年以内の発症がなく、どうやらこのままでいられているようだ。

若くて成長痛とも関係のない年だった膝の痛み、見過ごされてしまっていた。

四字熟語のコーナー

【一刻千金】いっこくせんきん … 時間の貴重なことのたとえ。わずかな時間が千金にも値する意。大切な時間や楽しい時間が過ぎやすいのを惜しんでいう。またそれを無駄に過ごすのを戒める語。

補説… 「千金一刻」ともいう。

漢検四字熟語辞典【第一版】より