義父母と同居している人が、もう随分前の、ある集まりがあった時に言っていた。
「今日は、ビーズを広げてきてるから、落ちつかへんわ~!」
家に何かを広げっぱなしにしている状態で、外出していると義父母の目に留まる可能性があって、どうも落ち着かないということを言いたいのである。
私も、朝からお弁当を作って自分も出掛けなければならない時など、戻って来た後、ササッと洗い物(食器)をするつもりで、置いて行くときはドキドキだった。
何故か無駄にイライラしてしまうのは、嫁あるあるかも知れない。
義父母が亡くなった今、広がった洗濯物を目にすると、あの時の気持ちに戻って!!と、自分に言い聞かせる。
やっぱり、一緒に暮らしていると、アラ探しをしてしまうものなのだろうか?
もし、息子のお嫁さんが来ていただける、そんな時が来たら、自分の経験を話し、よっぽどそれでもいいわと思って言ってくれるお嫁さんでなければ同居はしないかも知れない。
もし、同居することになっても、干渉一切なしをモットーにするつもりだ。
そんな日がくるのを、今からドキドキして待っている。
【一裘一葛】いっきゅういっかつ … 一枚のかわごろもと、一枚のくずかたびら。他に着替えがないことから、貧乏のたとえ。「裘」はかわごろも。冬に着る。「葛」は葛(くず)の布の衣。夏に着る。
漢検四字熟語辞典【第一版】より