「ト(10)マト(10)」の語呂合わせから、全国トマト工業会が制定。
そこで、トマトについて調べてみました。
トマトの原産地はアンデス高地である。ここの野生種がメキシコに伝播し、栽培化が始まった。日本へは寛文年間(1661~73)に長崎県に伝わった。
明治の頃に欧米から品種の導入され、「赤茄子(あかなご)」の名で試作されるも、独特の臭みのため、普及には至らなかった。日本人の味覚に合った品種の栽培が盛んになったのは昭和に入ってからである。
1980年代には、日本人の嗜好により適した”ファースト”の人気が高まり、これをもとに日本独自の甘い完熟型品種である桃太郎が育成され、1990年代以降の主流になった。
トマトの成分の94%は水分であり、ビタミン類の含有量に優れ、各種ミネラルや食物繊維などの有用成分を幅広く含んでいる。甘みの成分は果糖とブドウ糖、酸味の主体はクエン酸とリンゴ酸である。果実の色は、橙黄色のカロテンと赤色のリコピンによる。リコピンは抗酸化力が強く、癌や動脈硬化などの予防効果があるとされている。
ミニトマトは、航空機の機内食用に小規模に栽培されていたが、桃太郎が育成されたのと同じころから、高糖度のF₁(一代品種)が育成されて急速に普及した。代表品種の千果は、赤色でやや大粒、糖度が高く、リコピンは大玉の3~4倍含まれる。
☞小学館 食材図典Ⅲ 地産食材篇を参考にさせていただきました。
【安車蒲輪】あんしゃほりん … 老人をいたわり手厚く遇するたとえ。「安車」は、座席をしつらえた老人や婦人用の車。中国古代の車は立って乗るのが普通であった。「蒲輪」は蒲(がま)の穂で車輪を包み振動をやわらげたもの。つまり、乗り心地のよい車に老人を迎えると言うこと。
類義語… 安車軟輪(あんしゃなんりん)
漢検四字熟語辞典【第一版】より