「あ~っ!!またか~!」
なんと、腹立たしい~っ!
こうなると、まず脱水後の衣類たちに着いたティッシュの欠片を取れるだけ取るのだ。
その後、すすぎ、脱水を繰り返す。
これは、気をつけてポケットに入ったティッシュペーパーを取り除き、その後洗濯機を回しているにも関わらず、まだ残っていた時のそんな光景だ。
そう、ティッシュペーパーをあれだけ回すまい!と誓い、日々チェックにチェックを重ね、何度も何度も洗濯機を回してきたのだ。
子供が小学生の頃に、ポケットティッシュを入れたままの洗濯物を洗濯機で回してしまうことが何度かあった。
ポケットティッシュは、自分で持たしているものだし、ポケットの上からも厚みや袋の音で粗方わかり結構な率で防げた。
だいたいポケットティッシュは原型をとどめていることも多く、他の衣服に絡みつくことはあまりなかった。
問題は、世代ギャップのある義父母のポケットの中に押込まれたティッシュペーパーが殆どだった。
今では考えられないことだけど、一度使ったティッシュを汚れていない面で再利用するため、一旦エプロンや作業着、衣服のポケットなどに入れて次回使う時まで待つのだ。
まだ使えるものを捨ててしまうのはもったいない、という戦後に染みついた癖のようなもののせいでした。
まとめて洗濯物が出してある時なんかは、本当に面倒な作業に苛立ったものです。
何に苛立ったのか今冷静に考えてみると、やっぱりきれいなものを取り出す作業じゃなかったからなのだと思う。
こんなことを当たり前にスマートに処理できなかった自分に反省するのだけど、当時の自分は自分でまったくと言っていいほど、心身共に余裕がなかった。
よっぽど“ティッシュペーパーは洗いません”の張り紙を貼ってやろうと思ったことか。(これは、自分のチェックを厳しくする意味と、ティッシュを出してくれという意味)
チェックしきらず、腹を立て、喚き散らしていたあの過去の自分は好きではない。
出来ることなら、なかったことにしたい。
【允文允武】いんぶんいんぶ … 文武とも秀ですぐれていること。もと天子の徳をたたえた語。「允」はまことにの意。
補説 … 「允に文、允に武」とも読む。
漢検四字熟語辞典【第一版】