今から25年前、嫁ぎ先に来てまだ2日目の出来事だ。
初めての夫との買い物を終え、家に帰ってきた。
車から下ろした、その荷物を両手に持った夫は、そのままダッシュした。
と、そこまではよかった。
わりと古くからの家で玄関の戸を開けてから、土間部分を通り抜けて、突き当たるとまた戸があり、この戸に夫はそのまま、ダイビングしたのだった。
事故です!!、普通なら…。
この戸は一枚ガラスになっていて、それを見事に突き破ったのですから…。体当たりでバッキバキに割れてしまったガラスは鋭く三角になって縁に残り、衝撃の凄まじさを物語っていた。
一枚ガラスは、何日か前に家に遊びに来た際に、私がピカピカにしておいたのが仇となった。夫はてっきり開いていると思ったのだという。
それでも、傷を負うどころか無事だったのだ。
もし、これで大けがでもしていたら、悪い縁だったのかとも思えただろうが、これから、何となくやっていける気がしたのも確かだという出来事だった。
【一汁一菜】いちじゅういっさい … 質素な食事のたとえ。おかずも汁物も一品の意からいう。「菜」はおかずの意。
漢検四字熟語辞典【第一版】より