先月腸炎で入院した時の病室の人は、本当によくおしゃべりをする人達だった。
同室の一人の方が、ご主人との喧嘩話をしていた。
喧嘩の内容についてご主人は、奥さんのお父様に報告してしまったらしい。
それに対して、奥さんのお父様は、「私も娘に怒ったことがないのに、君が怒らないでくれるか?」
と、逆に言われてしまったのだそう。
納得のいかないご主人は、家に帰ってから奥さんにグチグチ言っていたそうな。
こんな場合、大体父親は娘の味方なんかしない。
悪いのは娘のほうだということで片づけられる。
それを、敢えて味方することでご主人はバカバカしくて何も言えなくなったに違いない。
こんなに自信を持って育ててきた娘なのだ、何も言われる必要はないだろうということとも取れる。
いずれにせよ、これ以上意味のない喧嘩はやめなさいと、遠回しにいっているのだろう。
平手打ちをされた人なんかが、「親にも手を挙げられたことないのに‼」と憤っているシーンを何かで見かけたりすることがあったけど、これも同じような効果をねらったものなのだろう。
自分の信じているものに裏切られたような気持ちになると、相当にくやしいはず。心の整理をつけるのは大変だけどこうやって人は成長していくのだろうな。
【栄諧伉儷】えいかいこうれい … 栄えて仲のよい夫婦のこと。結婚の賀詞。人が妻をめとるのを祝って言う言葉。「栄諧」仲よくして栄える、「伉儷」は夫婦、つれあいの意。
漢検四字熟語辞典【第一版】より