何年か前から、不要品を買い取るという業者からの電話が絶えない。
こちらとしては、あちらが話し出さないと絶対に声は発しない。
一分弱くらい待ち、ようやく話し始めるというパターンが圧倒的に多い。
今どこどこ(居住地)を回っておりまして、何時くらいにいかかでしょうか?
というふうに聞いてくる。
今日なんかは大皿など要らない食器、ありませんか?といった具合で、どうやら骨董品が目当てのようだった。
最初は要らないもの、何かありましたら言ってもらえませんか?と訊ねてくるので、「要らないものを教えなくちゃいけないのですか?」と聞き返した。
時間も指定してくるので、本当に気味が悪い。
ちょっとこの日は…、この時間は…と不都合であるということも何気なく教えてしまってない?
家に何があり、いつ家を留守にするだとか誘導尋問に引っかかっていない?なんて考える。
悪い方に考え過ぎるのもよくないけど、この手の電話は本当に苦手だ。
話しによると、古い電話帳を使ってかけてきているようで、住人が変わっていないか、あるいは代が変わっていないか?なんかもこっそりチェックしていそうだった。
声が若いだの要らないことまで言っていたから、信用ならない。
【厭聞飫聴】えんぶんよちょう … 聞きあきること。「厭」「飫」はともに、あきる意。「聞」「聴」はともに、聞く意。あきるほど聞くということ。
補説 … 「飫聴」は「よてい」とも読む。
漢検四字熟語辞典【第一版】より