レジ業務に携わるようになってから、とても気になっていることがある。
それは、お客さんに渡すお釣り、お釣りといっても紙幣(お札)のことだ。
一応、店では接客マニュアルなるものがあり、決められた向きにお札を向けてお客さんに手渡すことになっている。(肖像の向きはお客さんと向き合う格好)
しかし、この向きは万人に受け入れられるものではないらしい。これを不快に思われる方が一定数いるということだ。
財布の形状や、各人の好みによってお札を揃える向きも違うでしょうし、その違いが生じるのは当然のこと。
それでも、その向きのお札を受け取っては明らかにイラッとした仕草で財布に入れてみせたり、そちら側から手を伸ばすと、取りにくくはありませんか?という方向から手が伸びてきたりして面食らってしまう。
まあ、”私はその向きで受け取りたくないんですよ”を、アピールされるわけです。
そのことに気付いたばかりの頃は、渡すこちら側が逆にイラッとしてしまう始末(もちろん態度には出したりしませんが)でした。それでもそれに慣れてしまった結果、いろいろな人がいていろいろなこだわりもあるんだ、だからそれにいちいち反応するなと自分に言い聞かせるようにした。
明らかに嫌がっていると分かった場合には、とにかく謝るようにしている。
そうすると、大抵の人は表情も緩むように思う。
コミュニケーションの大切さを感じる今日この頃です。
【一望千頃】いちぼうせんけい … ひと目でかなたまで広々と見渡されること。「頃」は面積の単位で百畝(ぽ)で182アール。
漢検四字熟語辞典【第一版】より