先日病院で血液検査待ちの列に並んだ。
このところ列が長くなっているように感じることが多い。
列に並んで5分くらい経った頃だろうか、列の後のほうで何やらおじいさんの早口でまくし立てる声が聞こえてくる。
その声に注目すると、列に並ぶ際順番ぬかしをした格好になっていたようだった。
おじいさんの言い分しかあまり聞こえてこなかったが、相手は女性らしかった。
やれ、「それやったら、ちゃんと説明しろよ~っ!」だとかやたらとエキサイトしていた。
どんな風に指摘されたのか聞いてはいないけど、そこまで言わなくてもいいんじゃないかと思った。
もう随分前の話だけど、家族と買い物に行ったときにレジ待ちの列に並んで同じようなことをやはりおじいさんから言われたことがあった。
この時は、私たち家族が列が途切れているところに普通に並んだつもりだった。
が、しかし後方からつかつかやって来たおじいさんは、「ここ並んでんや~!」と言いだし、家族はこれに「空いてたから、並んだんですよ。」と言うと、そのおじいさんは「見たらわかるやろ~。」と言い、またこれに対して家族は「見てもわからなかったもので。」と言い返した。
結局、そのおじいさんを先に譲ることにして落ち着いた。
なんだかスッキリしない一件だった。
あの頃は、色々なことにいちいち腹を立てていたよな。
これは、新型ウイルスが流行する前の話だったけれど、今はソーシャルディスタンスが待合のスペースの都合でどう並んでいいのかわかりにくいってこともある。
結局その後、検査待ちの列付近にスタッフが現れ、大声による誘導をキチンしてくれているようだった。
【延頸挙踵】えんけいきょしょう … 人の来訪を待ち望むさま。首を伸ばし、つま先立って待ち望む意。「頸」は首。「踵」はくびす、かかとの意。
補説 … 「頸を延べ踵を 挙ぐ」とも書く。
漢検四字熟語辞典【第一版】より