「かき氷」とは広く一般に使われている呼び名であるが、東京方言の「ぶっかきごおり」が由来でこのように呼ばれているらしい。また、夏氷、氷水、かち割りごおりなどとも呼ばれる。
かき氷をフラッペと呼んで、提供している飲食店も中にはあるが、もともとフランス語であるフラッペは、砕いた氷にリキュールなどの酒類を注いだ飲料のことをさしている。
平安時代の書物、清少納言の『枕草子』にもかき氷に似たものが登場するそうだが、当時のかき氷は小刀で削っていて、特権階級の者にしか口にできなかったものらしい。
うちでは、子どもたちが喜ぶようにと、手回しで作るキティーちゃんのと、ドラえもんをかたどった電動のかき氷機が活躍していた。結局、電動のものが手っ取り早く作れるので、そちらのほうがよく活躍していた。
今のように専用のいちごやレモン、ブルーハワイなどのシロップが販売されたるようになったのは戦後のことで、それまでは、「雪」と呼ばれる氷に砂糖をかけただけのものや小豆をのせた「金時」などを食していたのだそう。