1985年の今日9月25日、奈良県斑鳩町の藤ノ木古墳(円墳)の石室等が発掘されたことに由来して藤ノ木古墳記念日としている。
「藤ノ木」とは所在地の字名に由来するもので、法隆寺関係の古文書・古記録によれば、かつては「ミササギ」「陵山(みささぎやま)」などと呼ばれていたそう。
玄室内からは大量に土師器(はじき)や須恵器が出土されていて、古墳時代後期、6世紀第4四半期の円墳と推定されている。前方後円墳の造営が終わりに近づいている時期でもあったそうだ。
第1次~第3次まで区切られて調査され、横穴式の石室、くりぬき式の家形石棺が検出されている。馬具などもあり、レプリカで見てもとても美しいことがうかがえる。
石棺の様子などからもとても大切にされてきた人物なのだなということがわかる。
今日はお彼岸のお墓参りに行ってきたけれど、人は亡くなったあと、どのように人を大事にしてきて、また大事にされるかを知らされたかのようだった。
【娃鳴蟬噪】あめいせんそう … 役に立たない議論や内容に乏しく下手な文章。蛙や蝉がやかましく鳴き騒ぐように、うるさいばかりで何の役にも立たないという意味から転じた。「蝉噪蛙鳴」ともいう。
漢検四字熟語辞典【第一版】より