普段、他人の話をする機会がどうしてもある。
これは、べつに悪口だとかそういった類いのことを言っているのではない。
名字に”さん”をつけて、その人のことを表す。
周囲の同年代である人なんかは特にそんな感じだと思う。
名前を知っているのなら、なおさらそうするだろうと思う。
ところが入院中に同じ部屋の人が、明らかに自分よりも年下の、もう既に退院した女性のことを「あのおばあちゃん」というように話していた。
最初は同室でない、しかも私の知らない女性のことを話しているのだと思った。
私からすると、その話している主ももう既に74歳であり、お孫さんの話もされていたし自身のことをおばあさんと認めているし、相手の年齢も知っている。^
しかし、病状のことも頭のすみにあったとはいえ、まさか同室の6つ年下のお子さんのない女性のことを”あの、おばあちゃん”と言っていたことに少し違和感を感じた。
明らかにおばさんと呼ばれる年齢に達していても、お姉さんと呼んで気を遣ってくれる人もいる中、なかなかの衝撃だった。
案外そんなものなのか?
見た目が同じ年齢不詳であったとしても、若くみられているというのはやっぱり得なのだろうなぁと感じた出来事だった。
【雲濤煙浪】うんとうえんろう … はるかかなたで雲に連なっている波のこと。「濤」「浪」ともに大波のこと、「煙」はかすみの意。水平線のかなたで雲と波が連なったように見える、海の雄大なさまをいう。
補説 … 「煙浪」は「烟浪」とも書く。
漢検四字熟語辞典【第一版】より