小学校で使う教科書や資料集。これに落書きをしたり、紙面を曲げてそれを間に差し込み放射状にして遊んでいたクラスメイトがいた。そんな生徒に担任の先生の雷が落ちた。(ちょっと、古い言い回し)
先生は「両親が汗水たらして働いているというのに、教科書をこんな姿にして!」といったような内容の言葉をこの時言っていた。
当時子どもの私でも教科書が無償化していることは、一応知っていた。
この場合、有償・無償に関係なく学ぶためのもので遊んではいけませんよ、っていう解釈でよかったのだと思う。
その先生は、そのことを大きな声で熱心に生徒たちに説いた。
あまりにも迫力があったので、そのことを未だに鮮明に覚えている。
本当に酷いものだと、歴史上の人物の顔にサングラスをかけさせたり、髪型を変えられたり、ひげを付け加えられたりの落書きが…。もう、一体誰なのか分からない。
現代の有名人、偉人のようにいつでも写真を撮れたりしていなかった頃の写真であったりするから、資料は貴重なものになっている。
テストの結果として、それらがすべて自分に跳ね返ってくることになったはず。
ものを大事に使うということ、この当たり前とも思えることが案外出来てなかったりする。
あの時の熱血先生の言葉は今でも忘れることはない。
【一所懸命】いっしょけんめい … 真剣にものごとに打ち込むこと。わが国の中世に一か所の領地を命にかけて守り生活の頼みにしたことからいう。
漢検四字熟語辞典【第一版】より