YouTubeの1985年頃の流行歌の映像を見ていて、とんでもないことを思い出した。
いつものように松田聖子さんなどアイドル歌手の映像に見入っていると、おすすめの動画として出て来た昭和のランキング形式の歌番組からの映像。
歌っているのは吉川晃司さん。何だか懐かしいなぁ。この頃中学生だった私は吉川晃司さんが出ていたCMのお菓子を買い、懸賞に応募して生写真をゲットしていた。
しばらくして、同じ部活の友達はまあまあいたが、それほど仲良しではなかった子がたまたま吉川晃司さんのファンだということを知った。
当時の私は吉川晃司さんのことを素敵だと思い、このCMの商品を買い、懸賞にも応募して、やっとのことで生写真をゲットしたはずなのである。
それなのに、それなのに、だ!!
何故かこれをこの同じ部活の子が喜ぶだろうと思ったのか?いや、そうに違いない。生写真を持っていることは、誰にも話さずいたらいいはずのものを、わざわざ言っていたのだろう。
何故かこれを、その子にプレゼントしてしまったのだ。今考えると、ばかっ~!!と、自分を責めるはずだ。
あと、独身OL時代の話しになるが、これに似たことがあった。
そう、また自分を犠牲にし、プレゼントをしてしまっている。
当時勤めていた会社のイベントがあり、同僚と参加した。
それは、ボウリング大会とビンゴ大会だ。ボウリング大会のほうは、経験もあまりなかったし、良い成績など収められるはずもなかった。しかも、ここでの景品はなかったように記憶している。
そう、それはビンゴ大会の時に起きた。
なんと私はストレートで、ビンゴになったのです!!
もちろん、周囲は「嘘だーっ」の嵐。私は速攻取り巻かれ、たった5個の数字の確認作業が行なわれた。無事総務の者による確認作業を終えて、景品を選びに行った。
ただ、私は一つの景品を選んだだけです。すると、その場の空気が一変したのです!
ここで、また「えーっ!」ですよ。祝福を受けるどころか、…です。
何が起きたのかと言うと、このビンゴ大会で一番高額の景品を選んだというのです。心の中は、「はーっ!!そんなこと知るかーっ!!」です。
私は、ビンゴ大会が始まって何分か経ち、ストレートでビンゴになった。当然一番に景品を選び、たまたまこの大会一番の高額の景品である、クリスマスツリーを選んだ。もちろん中身も何かに分からずに…。
たまたまこの会社にいた人がクリスマスツリーを欲しがっているという情報がこの時に明かされた。そんなの知るかよー!!です。普通は。当時私は一番の若手であったはずなのに、この気まずい雰囲気のようなものをどうにかしなければと思ったのでしょう。
じゃあ、これはあなたに…。そして私は別のものを選びますっていう感じで景品を選び直してた。この何年か後、馬鹿ーっ!!何故、譲ったのーっ!!とやはり思ったのでした。
誰が聞いても、あほだと思うでしょう。
それが、この時はこの時で良いことをしたのだと自分で妙に納得していたものだからしょうがあるまい。
【一諾千金】いちだくせんきん … 約束を重んじるたとえ。一度承諾したらそれは千金にも値するほどの重みがあるの意。「一諾」は「ひとたびの承諾」の意。
故事 … 前漢の季布(きふ)は一度承諾したことを確実に遂行し、楚の人々から「黄金千斤を手に入れるより、季布の一度の承諾を得るほうが価値がある」といわれた故事から。
漢検四字熟語辞典【第一版】より